【鬼滅の刃】知られざる裏設定15選!青い彼岸花や炭治郎誕生の秘密

『鬼滅の刃』は、吾峠呼世晴が描いた大正時代を舞台とする物語です。

竈門炭治郎が鬼となった妹・禰豆子を人間へ戻すために旅を続け、さまざまな剣士や鬼と関わっていきます。

連載を最後まで読むと、耳飾りやヒノカミ神楽、青い彼岸花など、序盤から登場していたものが後半で重要な意味を持つことが分かります。

一方で制作の裏側を調べてみると、炭治郎は最初から主人公だったわけではなく、鱗滝左近次や冨岡義勇のデザインも連載前に大きく変わっていました。

今回は『鬼滅の刃』について、公式資料や制作関係者の発言から確認できる裏設定と、ファンの間で有名な考察や都市伝説を分けて紹介します。

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時は大正時代。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族の命を鬼に奪われたことで一変する。
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炭治郎は最初から主人公として作られた人物ではなかった

剣を構える竈門炭治郎

『鬼滅の刃』の原点には、吾峠さんが新人賞へ投稿した『過狩り狩り』があります。

集英社の漫画賞サイトでも、吾峠さんの新人賞受賞作として正式に掲載されています。

その後、連載を目指して作品を作り直した際、最初に用意された主人公は、

盲目。

片腕を失っている。

両足が義足。

という非常に重い設定を持つ剣士でした。

しかし連載会議では、世界観の厳しさや主人公の寡黙さなどが課題となります。

そこで初代担当編集者の片山達彦さんが、

「もっと普通の人物はいないか」

という方向で吾峠さんと話し合いました。

すると吾峠さんの中に、脇役として考えられていた炭治郎がいることが分かります。

炭を売る少年。

家族を失っている。

妹が鬼になっている。

妹を人間へ戻すため、鬼を討つ組織へ入る。

この設定を聞いた片山さんは、炭治郎こそ主人公にふさわしいと考えました。

こうして炭治郎を中心に作品が作り直され、現在の『鬼滅の刃』へつながっていったのです。

鱗滝左近次は最初、天狗のお面を付けていなかった

鱗滝左近次といえば、赤い天狗のお面が最大の特徴です。

ところが連載前のネームでは、お面を付けていませんでした。

片山さんによると、最初は、

「普通のおじいさん」

だったそうです。

キャラクターとしてもう少し印象が欲しいという話をしたところ、完成原稿では天狗のお面が追加されていました。

吾峠さんは、良いものが思いつかなかったため、とりあえずお面を付けてみたという趣旨の説明をしています。

さらに片山さんは冗談交じりに、

「鱗滝の素顔を知っているのは僕だけ」

とも話しています。

今では絶対に外せない天狗のお面ですが、壮大な設定から生まれたものではなく、キャラクターを目立たせるため制作途中で追加されたデザインだったのです。

冨岡義勇も最初は普通の着物姿だった

冨岡義勇の衣装も最初から現在の形ではありませんでした。

現在は、

詰め襟。

隊服。

左右で柄の違う羽織。

という非常に特徴的な姿をしています。

ところが連載会議へ提出されたネームでは、義勇は普通の着物姿でした。

片山さんが、

「もう少し大正らしさが欲しい」

という趣旨の提案をすると、吾峠さんが現在につながる詰め襟と羽織を組み合わせた姿を描いてきたそうです。

編集側も、この組み合わせには独自性があると感じ、現在のデザインになりました。

今では『鬼滅の刃』らしさを感じさせる衣装ですが、編集者とのやり取りによって生まれた部分もあったのです。

炭治郎の修業が長いのは吾峠呼世晴さんの強いこだわり

物語序盤では、炭治郎が狭霧山でかなり長い修業を行います。

少年漫画なら、もっと早く本格的な戦いへ進ませてもよさそうです。

実際、初代担当編集者も、

「修業部分をもう少し短くできないか」

と吾峠さんへ相談していました。

しかし吾峠さんは、

「普通の人間がそんなにすぐ強くなるわけがない」

という考えを持っていました。

炭治郎は突然特別な力を与えられ、簡単に強くなった主人公ではありません。

呼吸を学ぶ。

山を走る。

刀を振り続ける。

巨大な岩へ挑戦する。

そうして長い時間をかけ、ようやく鬼と向き合える身体を作ります。

序盤の長い修業そのものに、吾峠さんの「強くなるには時間が必要」という考えが表れていたのです。

呼吸で描かれる水や炎は本当に発生しているわけではない

『鬼滅の刃』では、

水の呼吸なら水。

炎の呼吸なら炎。

雷の呼吸なら雷。

と、それぞれの剣技に合わせて派手な表現が描かれます。

特にアニメでは非常に鮮やかなので、本当に刀から水や炎が発生しているように見えます。

しかし原作17巻のおまけでは、水の呼吸について、

実際に水が出ているわけではなく、見ている人が水のように感じたり、そのように見えたりする

という設定が説明されています。

つまり基本的な呼吸は、魔法のように自然現象を作り出す能力ではありません。

剣筋。

速度。

力強さ。

使い手の個性。

などを読者へ分かりやすく伝えるための視覚表現なのです。

この設定を知ると「水属性の魔法剣」のようなものではなく、極限まで磨かれた剣技を漫画的に表現していることが分かります。

縁壱零式の腕が6本あるのは縁壱の動きを再現するため

刀鍛冶の里に登場する戦闘用絡繰人形、

「縁壱零式」。

最大の特徴は6本の腕です。

公式ゲームサイトでも、モデルになった実在の剣士の動きを再現するため、6本の腕が必要だったと説明されています。

物語から分かるそのモデルが、始まりの呼吸を使った継国縁壱です。

つまり普通の人間と同じ2本の腕だけでは、機械でさえ縁壱の剣技を再現できなかったことになります。

ただ「縁壱はすごく強かった」と説明するのではなく、

「再現用の人形に腕が6本必要だった」

という形で異常な強さを表現しているのです。

青い彼岸花は昼間のわずかな時間にしか咲かない

鬼舞辻無惨が長い年月をかけて探し続けていた、

「青い彼岸花」。

物語終盤や公式ファンブックによって、この花には非常に特殊な性質があることが分かります。

一年中咲く花ではありません。

一年のうち、ごく限られた日だけ開花します。

さらに花が開くのは昼間です。

ここには大きな皮肉があります。

無惨は太陽の光の下を自由に歩けません。

つまり長い年月をかけて探していた植物は、

「無惨自身が探しに行けない時間」

にだけ花を咲かせていたのです。

配下の鬼たちにも同じ問題があります。

それなら長い年月をかけても見つからなかったのは当然ともいえます。

物語最大級の重要アイテムには、無惨にとってあまりにも皮肉な性質が隠されていました。

炭治郎は子どものころ青い彼岸花を見ていた

さらに驚くのが竈門家との関係です。

公式ファンブックでは、炭治郎の母・葵枝が青い彼岸花の咲く場所を知っていたことが明らかになっています。

そして竈門家の子どもたちの中で、実際に花を見た経験があったのは炭治郎だけでした。

本編を読み返すと、那田蜘蛛山で炭治郎が過去を思い出す場面にも彼岸花が描かれています。

漫画は白黒なので、読んだ時点では花の色が分かりません。

しかし後から設定を知ると、

「あの花も青い彼岸花だったのか」

と気づけます。

無惨が長く探し続けても見つけられなかった花を、実は幼い炭治郎が目にしていたという、とても皮肉な関係になっているのです。

義勇の半々羽織には姉と錆兎の思いが残されている

義勇の羽織は左右で柄がまったく違います。

伊之助から「半々羽織」のように呼ばれる特徴的な衣装ですが、単なるファッションではありません。

公式ファンブックによると、

片側は姉・蔦子。

もう片側は親友・錆兎。

から受け継いだ布です。

さらに錆兎の布も、もともとは錆兎の父から受け継がれたものとされています。

義勇は自分の感情や過去を積極的に語る人物ではありません。

しかし羽織を見るだけで、

家族。

親友。

自分を支えてくれた人たち。

を忘れていないことが分かります。

義勇の内面を長いセリフではなく、衣装で表現している非常に重要な設定です。

甘露寺蜜璃の髪色は桜餅を大量に食べた結果

甘露寺蜜璃といえば、

桜色。

黄緑色。

が混ざった髪が特徴です。

特殊な血筋や能力によって生まれた色にも見えます。

しかし設定はかなりユニークです。

蜜璃はもともと黒髪でした。

そして好物の桜餅を、

1日170個。

8か月間。

食べ続けた結果、現在のような髪色へ変化したとされています。

蜜璃は生まれつき筋肉の密度が非常に高く、驚くほどの食事量を必要とする人物でもあります。

重い背景を持つ人物が多い『鬼滅の刃』ですが、このような漫画らしい遊び心のある設定もかなり存在するのです。

産屋敷家と無惨は同じ血筋につながっている

鬼を討つ組織を代々まとめてきた産屋敷家。

そして最大の敵である鬼舞辻無惨。

正反対の存在に見えますが、実は千年以上前までさかのぼると同じ血筋につながっています。

作中でも産屋敷耀哉本人が無惨へその事実を伝えています。

産屋敷家では、一族から無惨を出したことによる影響が長く続いていました。

そこで無惨との因縁を終わらせるため、代々その役割を受け継いできたのです。

つまり『鬼滅の刃』は、

炭治郎と無惨。

剣士と鬼。

という対立だけではありません。

千年以上にわたって続いてきた、

「同じ血筋から生まれた二つの側」

の物語でもあったのです。

痣には「体温39度以上・心拍数200超」という条件がある

炭治郎や一部の柱に現れる「痣」。

強い覚悟による精神的な覚醒のようにも見えますが、作中ではかなり具体的な身体条件が語られています。

時透無一郎によって示されたのが、

体温39度以上。

心拍数200超。

という条件です。

普通なら身体へ非常に大きな負担がかかる状態です。

つまり、

「強い気持ちを持てば突然パワーアップする」

という仕組みではありません。

身体そのものを極限へ追い込んだ先に現れる現象として設定されています。

強さを得ることには大きな負担も伴うという『鬼滅の刃』の考え方がよく分かる設定です。

【考察】炭治郎は継国縁壱の子孫なのか?

炭治郎と継国縁壱には数多くの共通点があります。

耳飾り。

日の呼吸につながるヒノカミ神楽。

額の痕。

そのため、

「炭治郎には縁壱の血が流れているのでは?」

という説が広まりました。

しかし物語で描かれる二人のつながりは、直接的な血縁ではありません。

炭治郎の祖先・炭吉と縁壱が親しくなり、縁壱が見せた剣の型を炭吉が記憶しました。

そして耳飾りとともに、それらが竈門家へ受け継がれていきます。

つまり炭治郎が縁壱から受け継いだのは、

血ではなく、

技。

耳飾り。

思い。

だったのです。

血縁関係のない二つの家族が、何百年もの時間を超えてつながったところに、この設定の面白さがあります。

【考察】禰豆子が太陽を克服できたのは青い彼岸花を口にしていたから?

青い彼岸花に関係する有名な説があります。

それが、

「幼い禰豆子は青い彼岸花を口にした経験があり、その影響で太陽を克服できたのではないか」

という考察です。

根拠としてよく挙げられるのが、

母・葵枝が青い彼岸花の場所を知っていたこと。

竈門家と青い彼岸花に接点があったこと。

そして禰豆子が太陽を克服したことです。

確かに設定同士は非常にきれいにつながります。

しかし公式に明らかになっているのは、

葵枝が花の場所を知っていた。

炭治郎が花を見た経験がある。

というところまでです。

禰豆子が青い彼岸花を口にしたという設定は確認されていません。

面白い説ではありますが、公式設定として断定することはできません。

【考察】無惨は青い彼岸花を求めて竈門家へ来た?

さらに有名なのが、

「無惨が竈門家へ現れたのは、青い彼岸花を探していたからではないか」

という説です。

炭治郎の母は青い彼岸花の場所を知っていました。

一方の無惨は、この花を長い年月探し続けています。

この二つを組み合わせると、

「無惨は偶然ではなく、花を求めて竈門家周辺へ来たのでは?」

と考えたくなります。

実際、この関係を結び付ける考察は広く語られています。

ただし、

無惨が葵枝の知識を把握していた。

青い彼岸花を目的として竈門家へ向かった。

という事実は公式には明らかになっていません。

設定同士の相性が良いため生まれた説ですが、こちらも考察として扱うのが適切です。

【都市伝説】『鬼滅の刃』は序盤で打ち切り寸前だった?

『鬼滅の刃』については、

「連載序盤は人気がなく、打ち切り寸前だった」

という話も広く語られています。

しかし初代担当編集者の片山さんは、この説を明確に否定しています。

第1話、第2話とも読者からの反応は良好でした。

さらに第7話では人気を受け、急きょセンターカラーが決定しています。

センターカラーになると通常よりページ数が増えるため、すでに完成していたネームへ新しいページまで追加されました。

そのため、

「アニメ化するまで人気がなく、いつ終わってもおかしくなかった」

という話は正確ではありません。

アニメ化によって人気がさらに大きく広がったことと、原作序盤が不人気だったという話は分けて考える必要があります。

まとめ:『鬼滅の刃』は小さな設定が大きな物語へつながっている

炭治郎と禰󠄀豆子

『鬼滅の刃』には、本編だけでは気づきにくい制作秘話や設定が数多くあります。

炭治郎は最初、主人公ではなく脇役として考えられていました。

鱗滝の天狗のお面や義勇の詰め襟姿も、連載へ向けた打ち合わせの中で生まれています。

一方、物語の中には、

青い彼岸花。

縁壱零式。

義勇の羽織。

痣の条件。

といった細かな設定が隠されています。

特に青い彼岸花は、無惨が自由に行動できない昼間にだけ花を開き、しかも炭治郎の母がその場所を知っていたという非常に皮肉な設定でした。

さらに、

炭治郎=縁壱の子孫説。

禰豆子=青い彼岸花説。

無惨=青い彼岸花を求めて竈門家へ来た説。

など、公式設定を組み合わせたことで生まれたファン考察も存在します。

公式資料で確認できる設定と、読者が物語から導き出した考察を分けたうえで楽しむことが大切です。

両方を知ってから原作やアニメを見直してみると、何気ない衣装や背景に描かれた花まで、以前とは違った意味を持って見えてくるのではないでしょうか。

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この記事を書いた人

クロックフォードクロックフォード

探偵のエドガー・クロックフォードです。
裏設定ファイルでは、世の中の様々な物語の裏設定や都市伝説をまとめています。
公式の発表を中心に、噂の真相や有力な考察なども紹介しますので、どうぞお楽しみください。

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